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海辺のギャラリー オープン(趣味の顛末記)    代表取締役 上野 毅
鹿児島の災害1 大雪                              
[作命]石津運河工事の回想                           

海辺のギャラリー オープン(趣味の顛末記)

代表取締役 上野 毅

 私の現在の三大趣味は、陶芸、水墨画及び木工ロクロである。いずれの趣味もその実践の形が作品として現れる。 いつの間にかに完成作品が自宅の工房を埋め尽くし、手狭になってきたのを契機に、最近、海辺の自宅にギャラリーをオープンした。
 上述した趣味を持つに至った動機、ギャラリーをオープンした経緯について述べてみたい。
 私は小さい頃から好奇心旺盛な性格であり(悪く言えば、単なる物好きなのかも)、色々な事に興味を示し、ちょっかいを出し、 その中で長続きしたものが現在の趣味となっている。最初の趣味は何だろうと振り返ってみると、中学生時代に遡る。 低学年の頃は自宅周辺の山や川で遊ぶ程度であったが、高学年になると活動範囲も広くなり、シーズンになると徒歩で1時間掛けて、 よく海にキス釣りに行った。これが、私にとっての最初の趣味といえる。あれから50数年が経ったが、今は家の前からキス釣りができる。
 「家の前から?」と不思議に思われるかも知れないが、年を重ねるにつれて昔遊んだ自然との触れ合いが懐かしく感じ、 余生は身近に自然と触れ合える場所で過ごしたいと考え、海の側に家を建てた。私の家から砂浜までは20数mしか離れておらず、 キス釣り場までは10秒とかからない。
 先ず、最初に、どっぷりはまった趣味は陶芸である。10数年前の話になるが、窯元を訪れた時、ロクロで自在な形を作る陶工の職人芸に見とれ、 自分も是非やってみたいという衝動に駆られ、早速入門し、仕事が終ってから毎日2〜3時間、ロクロ引きの粘土遊びに悪戦苦闘した。 やっと、自分なりにそれなりの形が出来ることに自信を持ち、本格的にやりたいと思い電動ロクロを購入し、毎日、夜遅くまで我流ではあるが作品作りに精を出した。 次に作品に絵付けをしたくなり、絵の勉強をするため、県の社会保険センターで開催されていた水墨画講座(単純に道具がいらないという理由で・・)に 週一回のペースで半年間通い、何とか絵が描けるようになった。当初は、陶器に上絵をと思って始めたが、すっかり水墨画の虜になってしまい、 画仙紙に著名な作家の作品を手当たり次第に模写し、その作品もかなりの数になってしまった(笑)。そうしているある日、 新聞にふと目を通すと木工ロクロの体験入門の記事があり、目が釘付けとなってしまった。いても経ってもおられず早速行動に移し参加した。 木工旋盤の上で四角い木材が見るみるうちに削られ円筒になっていく。カットされた木目が醸し出す雰囲気・なんともいえない木の香りが、 一瞬にして私を虜にしてしまった。この日から、毎週、土・日曜日は弁当持参で工房通いとなった。湯のみ・花瓶・壺・お盆と色々な作品にチャレンジした。 幸い、デザインについては陶芸、絵付けについては水墨画の経験が活かせた。木工は、ベースとなる木が醸し出す微妙な木目と水墨を吸収する木肌が色んな表情を演出してくれ、 非常に楽しい。この楽しさを自分一人のもので終わらせたくないと強く感じるようになってきた。
 海辺の家は、多くの人達が訪れる海浜公園の直ぐ側にある。訪れた人達から作品に対する寸評を頂き、更なる向上を目指したいと気持ちと、 趣味を通して人と触れ合える場になればという思いで海の近くにギャラリーをオープンした次第である。
 家の前に拡がる東シナ海の大自然の中で、趣味を通して、訪れる人達と話に花が咲けば、モアー・ベターだと思うこの頃である(笑)。